リーダーに必要な共通するルール
~第1回 あいさつを欠かさない~
エグゼクティブのようなリーダーになる人に共通することをご存知でしょうか?
共通することはいくつかありますが、初回の第1回は「あいさつ」です。リーダーの方はみなさん「あいさつ」をとても大事にしていらっしゃいます。そして、「あいさつ」はコミュニケーションの基本だから手を抜きません。
相手を選ばず笑顔であいさつ
自分のマンションの管理人さんに笑顔で、大きな声で「おはようございます」
バスの運転手さんに「ありがとうございました」
会社に着くとガードマンにも元気に「おはようございます」
もちろん受付の女性にも。
エレベーターに乗ってもみんなにあいさつ。
自分のチームのメンバーには、名前をつけて
「◯◯さん。おはよう。今日は暑いね~」
「電車が遅れて参ったよ」
「いつまでも雨が続くね」
「昨日は遅くまで大変だったね」と、ちょっとした一言をプラスしてコミュニケーションをとります。
このちょっとした一言を添えることで、相手の表情が明るくなり、場がなごむに違いありません。どんな人でも承認願望があります。たかが挨拶ですが、相手からはこのリーダーは自分のことをしっかりと覚えてくれている、認めてくれていると感じてもらえるはずです。お互いの距離もぐっと近づくことでしょう。
「あいさつなんて当たり前でしょう」と思う方も多いかもしれませんが、実際にあいさつをしっかり出来る人は意外に少ないのです。あなたは相手に向かって、しっかり目を見て、心からの笑顔を添えて、相手にとどく大きな声で「あいさつ」ができていますか?
あいさつをするときの姿勢も大切です。「素敵なあいさつをなさる方だな」と思うような人は、自分から先に姿勢よくあいさつをします。そして声も大きく明るいのです。
「はじめまして」のときは注意が必要
人と初めて会ったとき、「はじめまして」のときにはとくに注意が必要です。なぜならば、第一印象がほぼ決まるためです。素敵だなと思う方は、初めてお目にかかったときに、相手を緊張させないような態度やにこやかな表情で迎えてくださいます。
言葉だけではなく、「あなたを受け入れていますよ」「関心を持っていますよ」という態度やオーラを自然に発していらっしゃるのです。
もともと、挨拶とは僧侶が押し問答をしたときの受け答えのことで、仏教用語から来ているそうです。現在では、相手との距離を少なくするため心から相手に近づき、心を開く(挨く)という意味があります。相手を心から尊敬し、親愛の気持を表す言葉や動作とも言われています。
エグゼクティブは別れ際のあいさつも忘れない
「お忙しいところありがとうございました」
「ご足労いただきありがとうございました」
「今日はお会いできて嬉しかったです。ありがとうございました」と、
心から出会ったことを歓迎してくださる言葉や態度であいさつします。この方に、また会いたいと思わせる力を持っています。
別れた後も、振り返るとこちらをしっかり見て下さっていたり、再度また、お辞儀をしてくださったり、手を振って下さったり、見えなくなるまで、手を抜きません。
別れ際のあいさつがしっかりできる人は本当に心に残ります。
心のこもったあいさつで素敵な人間関係を築く
ちょっとした心がけや習慣で相手に対して、良好な人間関係が築けるのです。コミュニケーションの基本は「あいさつで始まり、あいさつで終わる」これに尽きます。だれにでも自分から先に、相手の目を見て、大きな声と笑顔を添えた、心からのあいさつを心がけてみてください。
エグゼクティブのようなリーダーになる方は、たった一言、あるいは、ほんの短い時間の心のこもったあいさつから素敵な人間関係ができていくのを知っていらっしゃるのだと思います。