リーダーに必要な共通するルール ~第2回 第一印象が違う~|2015年|ニュース&コラム|マイナビエグゼクティブエージェント
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リーダーに必要な共通するルール
~第2回 第一印象が違う~

コラム

「初めて人に会ったときに、オーラがある」。その方の周りが光り輝いているというような状況に出会ったことはありませんか?
第一印象が良い方は、いったいどこが、違うのでしょう。リーダーと言われる方々はパッと見て印象に残ります。オーラがあります。逆に言えば、印象に残らないような方はリーダーにはなれないのです。

人の第一印象は6~8秒で決まる

動物は、相手に出会った瞬間に、自分に危害が加えられないか安全なのかをとっさに判断すると言われています。人間も動物です。人も、相手を見て、自分を受け入れてくれる方なのか、それとも敵対する相手なのか、と判断しているそうです。ある心理学者は6~8秒で第一印象は決まると言っています。

実際は、一瞬かもしれないし、数分かもしれませんが、いずれにしても初めに与えてしまった印象は、相手の脳にインプットされて、変えていくのは難しくその機会はなかなかありません。

そのことを初頭効果というそうですが、他の方に良い印象を与えることができると、ちょっとマイナスがあっても、「彼なら仕方がない」と思ってもらえるかもしれません。逆に、初めの印象が悪いと「やっぱりね」ということになってしまいます。

もちろん、初めの印象が最悪であったとしても、そのあと、じっくりと時間をかけていって、本当は素晴らしい人だったと印象が変わることもあるでしょう。
しかしながら、ビジネスの上ではそんなに長い時間をかけて付き合うこともできません。
初めから良い印象を与えるにこしたことはありません。

リーダーに見られる第一印象の要素とは?

第一印象の要素とはどんなものでしょう。見た目が九割。と言われるように、まずは見た目からくる印象は大きいと言われています。表情、立ち居振る舞い、身だしなみなどは、すぐに目に入ってきます。

立ち居振る舞いがステキ

リーダーとなるような方は、みなさん姿勢がすばらしいのです。腰が曲がっていたり、うつむき加減だったり、足を広げていたりしません。背筋を伸ばして、姿勢が良い方ばかりです。
あいさつのときのお辞儀もぺこぺこしたりしません。手を後ろに組んで足を広げた応援団スタイルではありません。まっすぐに背筋を伸ばし、腰から折り曲げるように、しっかりと姿勢よくお辞儀をなさいます

声が大きい

誰からも慕わるような方に声が小さくて聞こえないというような方に出会ったことがありません。あなたは声が大きいですか? だれにでも聞こえるようなしっかりとした滑舌で話ができますか?
ぼそぼそと話すような人に人には良い印象を持ちません。リーダーになるような方はとにかく、声が大きく元気です。声にも表情があります。相手の心に届くような声を身につけましょう。

表情が豊か

表情は口角がしっかり上がっていて、やさしい微笑みをたたえています。リーダーになるエグゼクティブの方が無表情だったらだれもついてきません。相手の目をみて表情豊かに接してくださる、そんな方がエグゼクティブのリーダーなのです。

人間がほかの動物と違うところ、それは表情が豊かなところです。日ごろの自分の表情をスマホでチェックしてみましょう。口角は上がっていますか? うまく上がらないかたは表情のトレーニングをしましょう。最近、フェイスエクササイズトレーニングをしてほしいとおっしゃるエグゼクティブの方が増えてきました。アメリカのエグゼクティブの間では当たり前になってきた姿勢や表情のトレーニング。もし自信がなかったらぜひ、トレーニングを始めましょう。
私がレッスンしたエグゼクティブの方も初めは口角がなかなか上がらなかったのですが、トレーニングを重ねていく間にとても表情豊かになりました。笑顔はどんなときにも大切な武器になります。どんなに言葉巧みに営業しても、無表情の人にはだれもついてきません。トレーニングをすれば必ず表情は豊かになります。

身だしなみのふさわしさは自分ではなく他人が決める

おしゃれと身だしなみは違います。おしゃれは基準が自分。身だしなみは第三者から見て不快に思われないような、相手が主体の服装です。素敵なエグゼクティブの方は服装だけでなく髪型、メガネ、持ち物も、TPO(時、場所、場合)をわきまえています。

どんなに素敵なスーツを着こなしていても、ズボンがよれよれだったり、靴下がスポーツソックスだったり、靴が磨かれていなかったりするとがっかりです。かかとがすり減っていたり、型崩れしていたりする靴もNGです。欧米では身だしなみのポイントで大事なのは靴であると言われています。

スーツやワイシャツが身体に合っていないものを着て、袖が長すぎたり、ボタンが閉まらなかったりしていても平気でいるような方も残念です。
リーダーになるような方は髪型、メガネ、時計、バックなど持ち物にもこだわっている方が多いのです。エグゼクティブリーダーになるような方は常に身だしなみに気を配ります。

「高価な靴もしっかり磨いて10年履けば元がとれるよ」とおっしゃいます。ワイシャツやスーツをオーダーしたり、既製品でも身体に合わせてサイズを直したりなさいます。あなたの身だしなみがふさわしいかふさわしくないかを決めるのはあなたではなく「他人の目」なのです。

AUTHOR真山 美雪

日本CA協会会長(株式会社ビジヨンテツク代表取締役)
日本航空株式会社に国際線客室乗務員として勤務。皇室フライトをはじめVIP応対を多数経験。退職後、官公庁、企業での研修や、大学講師として活躍。長野冬季オリンピックではJR東日本「あさま」パーサーへの英語サービスマナー研修や万国博覧会「愛・地球博」日本館のアテンダントの研修を担当。ホノルル、上海・無錫など海外でも講演や研修を実施。著書に「誰にでも愛される人の気くばりルール」宝島社。「能力はあるのにもったいない言葉遣いのルール」明日香出版社。監修本に西東社「カンペキ、女性のビジネスマナー」。主婦の友社「これで解決!オフィスの好印象マナー」。「これで解決!伝わるメールと手紙の書き方」。ほか多数。新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などへ取材や出演、新聞やコラムの連載などでフリーライターとしても活躍中。

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