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IT業界の事業環境と勝ち抜きの条件

コラム

IT業界の特徴は事業環境変化の速さにあります。毎年のように新しい技術やサービスが登場することがIT業界の特徴です。直近ではビッグデータ、IoT、人工知能(AI)などがIT業界に変化をもたらしつつあります。またIT業界における事業環境の変化は周辺の業界を巻き込む様相を呈しています。

4月以降の実例としては、自動車メーカー(トヨタ)がアメリカIT企業(マイクロソフト)とビッグデータを分析するための合弁会社を立ち上げたこと、電機メーカー(日立製作所)がIoTの研究のために1,000億円規模の開発投資をしたことがあります。自動車メーカーがビッグデータの分析に取り組む背景には、自動運転があります。現在、自動運転の分野ではグーグルが先行していると言われており、自動車メーカーが後塵を拝することを避けるために協業を進めています。また電機メーカーがIoTの研究に投資を行う背景には、第4次産業革命の流れを先導したいという思惑があります。このように事業環境の変化が関連業界との協業と競争の広がりに結びついていることが確認できます。

先進性と勝ち抜きの条件

新しい潮流に乗って関連業界との協業や競争をするのは簡単ではありません。ビッグデータやIoTという先進性を追求することは、グローバルな勝負をすることになります。世界を相手に勝負することができるのは、一握りの限られた企業なのです。

平成24年の経済センサスによると情報通信業に分類される企業は約44,000社あります。その中のごく一部が、ビッグデータやIoTを事業の中核に据え、グローバルな視点で事業を展開している先進的な企業です。多くのIT企業は、先進性以外の要素でIT業界の競争を勝ち抜いていくことが求められます。つまり、自社の特徴を生かしつつ顧客満足度を追求することで生き残るのです。

重要性を増すエグゼクティブの役割

IT業界における顧客満足度は、調査会社(J.D.パワー)が行う顧客満足度調査の項目が参考になります。主な項目には導入・構築対応、システム品質、営業対応、サービス提供対応があります。こうした項目において満足してもらうためには、顧客企業の事前期待を上回る事後評価を得ることが必要になります。事前期待を上回る技術やサービスを提供するためには、顧客企業のニーズを的確に把握することが重要です。ビジネス分析の国際的なノウハウであるBABOK(Business Analysis Body Of Knowledge)は企業のニーズを、経営面の課題であるビジネス・ニーズ、組織部門単位の課題であるステークホルダー・ニーズ、方策に結びつくソリューション・ニーズに分類しています。この中で、顧客満足度を追求するにはビジネス・ニーズが最も重要です。IT業界のエグゼクティブが顧客企業のエグゼクティブと信頼関係を築くことで、顧客企業のビジネス・ニーズの把握に結びつくでしょう。IT業界での競争を勝ち抜いていくためには、今後、エグゼクティブの役割がますます重要になっていくことが確実です。

AUTHOR山田 豊文(やまだ とよふみ)

1985年、株式会社日本能率協会コンサルティングに入社して以来、約30年間、経営コンサルティング及び人材育成に従事。2012年に独立、現在は株式会社プロセスイノベーションの代表取締役。東証一部上場企業から中小・ベンチャー企業、メーカー、商社、ITベンダー、サービス業など様々な規模や業種の企業を幅広く支援。得意なテーマは営業力革新、事業計画立案、コーチング。複数の部門を横断的にプロジェクト展開することによって、3年以上にわたる中長期な支援の実績が多い。中小企業診断士、キャリア・コンサルタント。

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