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エグゼクティブの収入と貯蓄の関係

コラム

英国がEUからの離脱を決めたことが影響しており、投資家はリスクオフの傾向を強めています。リスクオフとは安全資産を重視することです。安全資産には金や国債がありますが、何といっても代表的なものは貯蓄です。1ヵ月の生活に必要な金額は、住宅ローンの返済や教育費を除くと平均で22万円程度と言われています。そして、貯蓄がどの程度あるのかは年収によって決まると思われがちです。

しかし800万円や1千万円といった収入のエグゼクティブであっても貯蓄の金額には相当の個人差があるようです。1年間に200件以上の相談を受けるというファイナンシャルプランナーが公表している情報によると、年収が800万円に満たなくとも2千万円以上の貯蓄をしている人がいる一方で、年収が1千万円以上でも殆ど貯蓄が無い人もいるとのことです。つまり収入と貯蓄の金額には直接的な関係が無いということがわかります。

支出管理の重要性

エグゼクティブの貯蓄金額は、収入よりも個人の支出管理に大きく左右されます。新しい活躍の場を求めているエグゼクティブを対象としたキャリアコンサルティングを行う場合、経済面の条件確認は必須事項です。その際、希望年収は明確に回答してくれますが、1ヵ月の支出金額は大雑把という人が大半です。こうした傾向から、思うように貯蓄ができていない人には支出管理が甘いという特徴が浮かび上がってきます。

また支出管理が甘いために貯蓄が増えない人には、いくつか共通の傾向があります。

具体的には

  • ・セールが大好きで頻繁に足を運ぶ。
  • ・飲み会などに誘われた場合に断れない
  • ・コンビニエンスストアやドラッグストアなどで目的以外の商品を買ってしまう
  • ・財布の中身を把握していない

などです。

このような支出管理の甘さを改めることによって、貯蓄を増やすことができるようになるかもしれません。

農夫型と狩猟型の価値観

世界経済の動向が不透明であるため、貯蓄は少ないよりも多い方が望ましいことは間違いありません。しかし貯蓄を増やそうとするかどうかは、エグゼクティブ一人一人の価値観次第になります。貯蓄に励むタイプは農夫型の価値観であるのに対して、貯蓄に執着しないタイプは狩猟型の価値観を持っています。

農夫型、狩猟型という価値観は、司馬遼太郎の人気小説「竜馬がゆく」に登場します。安定を好み収支の管理をきっちりする農夫型か、新しいことを求めて冒険する狩猟型か、自分がどちらの価値観を持っているのかしっかりと自己分析を行い、自分の価値観に忠実により良い仕事を追求する方が高いモチベーションを維持できるはずです。

AUTHOR山田 豊文(やまだ とよふみ)

1985年、株式会社日本能率協会コンサルティングに入社して以来、約30年間、経営コンサルティング及び人材育成に従事。2012年に独立、現在は株式会社プロセスイノベーションの代表取締役。東証一部上場企業から中小・ベンチャー企業、メーカー、商社、ITベンダー、サービス業など様々な規模や業種の企業を幅広く支援。得意なテーマは営業力革新、事業計画立案、コーチング。複数の部門を横断的にプロジェクト展開することによって、3年以上にわたる中長期な支援の実績が多い。中小企業診断士、キャリア・コンサルタント。

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