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新天地としての海外とベンチャー企業の魅力

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新天地としての海外とベンチャー企業の魅力

エグゼクティブは常に周囲から高い業績を期待されます。しかし、全員が期待に応えられる訳ではありません。一般的に2・6・2の法則と言われるように、安定的に優れた業績を残せる人は全体の2割にとどまります。大多数の6割は環境に左右されやすく、良い業績を上げたり、期待を裏切ったりで安定しません。

業績の差を生み出す理由は小さな事の積み重ねにあるものです。小さな事の積み重ねで、素晴らしい業績を残している実例にマーリンズのイチロー選手がいます。イチロー選手は「小さい事を重ねることが、とんでもないところに行くただ1つの道」と語っています。この発言から僅かな差が優れた業績の基礎となることを確認できます。イチロー選手は自らのプレーや、そのための心構えについて数々の印象的な発言をしています。僅かな違いの価値を説明するために、「少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事」という発言もしています。

海外で挑戦することの魅力

イチロー選手の業績は日本のプロ野球界にいた頃よりも目立っています。アメリカでの15年間でルーキー最多安打、年間最多安打、オールスター史上初のランニングホームランなどがギネス世界記録に認定されています。

ビジネス界でも海外挑戦の魅力は大きく、その魅力は3つにまとめることができます。1つ目は転職先を含めた選択肢を増やせること、2つ目は語学を含めたコミュニケーション能力を高められること、3つ目はグローバルな環境で大きな達成感を得られることです。海外勤務に挑戦することでグローバルな感覚が身につき、活躍の機会や組織が増加します。その結果がコミュニケーション能力の向上です。異なる価値観を持つ異文化に触れることによる視野の拡大、英語などの語学の上達がコミュニケーション能力の向上に結びつきます。そして何よりも、日本国内という枠を超えて達成感を得られることが海外挑戦の最大の醍醐味になります。

存在感を増すベンチャー企業

海外挑戦の魅力が高まっている背景にグローバルでの競争激化があり、国内企業はイノベーションの必要が高まっています。新エネルギー・産業技術総合開発機構(通称NEDO)が、今年7月に初めて発行した『オープンイノベーション白書』ではベンチャー企業の重要性が強調されています。オープンイノベーションとは1社単独ではなく、様々な外部の関係者との協業によるイノベーションのことです。『オープンイノベーション白書』では、日産自動車がドローンを農業分野で活用するために、会津大学発のベンチャー企業と協業している事例などが紹介されています。

国内大手企業にとっては、ベンチャー企業は有力な協業先です。また、ベンチャー企業にとっても大手企業との協業によってオープンイノベーションに成功することは、成長していく上で重要です。大手企業と協業するために、広い視野を持ち相手の立場を理解できる人材の必要性が高まっています。意欲的なエグゼクティブにとって、海外挑戦に加えて、ベンチャー企業も魅力的な新天地になりつつあります。

AUTHOR山田 豊文(やまだ とよふみ)

1985年、株式会社日本能率協会コンサルティングに入社して以来、約30年間、経営コンサルティング及び人材育成に従事。2012年に独立、現在は株式会社プロセスイノベーションの代表取締役。東証一部上場企業から中小・ベンチャー企業、メーカー、商社、ITベンダー、サービス業など様々な規模や業種の企業を幅広く支援。得意なテーマは営業力革新、事業計画立案、コーチング。複数の部門を横断的にプロジェクト展開することによって、3年以上にわたる中長期な支援の実績が多い。中小企業診断士、キャリア・コンサルタント。

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