新しい環境で活躍するためのレジリエンスの7つのポイント|2016年|ニュース&コラム|転職・求人はマイナビ エグゼクティブエージェント
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新しい環境で活躍するためのレジリエンスの7つのポイント

コラム

メンタルヘルス健全化と生産性向上に結びつくレジリエンス

ストレスチェック制度の施行から約1年が経過しています。背景にはメンタルヘルス不調による労災認定の増加がありますが、ストレスを含めた職場のメンタルヘルス対策には、生産性向上という前向きな意味合いがあります。NIOSH(米国立労働安全衛生研究所)の「職場健康モデル」でメンタルヘルスと生産性の関係を確認できます。組織の健康は「生産性」と「従業員の健康と満足感」が両立した状態であり、メンタルヘルス健全化が生産性向上に結びつくと主張しています。メンタルヘルス健全化と生産性向上の両方に結びつくのがレジリエンス(心の柔軟性)です。

新しい環境で活躍するために必要なレジリエンス

レジリエンスは2013年のダボス会議で話題にされて以来、注目されるようになりました。エグゼクティブにとっての転職の成功は、新しい環境で強みを発揮して貢献することです。エグゼクティブは大きな期待を担って、転職先で迎えられるためストレスに上手に対処することが必要です。

思考、感情、行動の3つを上手にコントロールすることが有効なストレス対策になります。そのために身につけたいのがレジリエンスです。レジリエンスを身につけることで、感情を整えることができるようになり、ストレスに対処しながら成果を獲得するために適切に行動することができます。エグゼクティブが新しい環境で活躍するためには、レジリエンスを身につけることが必要です。

レジリエンスの7つのポイント

レジリエンスを身につけるためには7つのポイントがあります。1つ目が物事を肯定的に認識することです。「難しい」、「できない」といった否定的な考えを摘み取ることで、肯定的な認識を持つことができます。2つ目は心の余裕を持つことです。「できて当然」、「成功しなくてはならない」という思い込みは、視野を狭めてしまい、行動の選択肢を制約します。思い込みを避けて心に余裕を持つことで否定的な考えを摘み取ることができます。3つ目は複数の判断基準を持つことです。1つだけの判断基準は、成功か失敗か、勝ちか負けか、といった2区分の発想につながり、心の余裕を失わせることになります。判断基準を増やすことで2区分の発想に陥ることを防げます。

4つ目は事実を具体的に捉えることです。1つの仕事がうまくいかなかった時、それ以外の仕事も同じようにうまくいかないのでは、という懸念を持たないために、個々の仕事を具体的に把握すべきです。5つ目は根拠や裏付けを大事にすることです。仕事開始直後の不具合から、先走って結果的に失敗することを懸念すべきではありません。根拠や裏付けに基づき仕事を進めることが、事実を具体的に捉えることにもつながります。

6つ目は自分の仕事ぶりに焦点を当てることです。他人との比較、特に仕事が順調な人との比較は不安や焦りの原因になるため、避けるべきです。7つ目は他人からの評価を取捨選択することです。他人からの評価は無視できませんが、すべてを受け入れるのではなく取捨選択することで自分の仕事に焦点をあてることもできるようになります。これら7つのポイントを意識することによって、レジリエンスを身につけることができます。

AUTHOR山田 豊文(やまだ とよふみ)

1985年、株式会社日本能率協会コンサルティングに入社して以来、約30年間、経営コンサルティング及び人材育成に従事。2012年に独立、現在は株式会社プロセスイノベーションの代表取締役。東証一部上場企業から中小・ベンチャー企業、メーカー、商社、ITベンダー、サービス業など様々な規模や業種の企業を幅広く支援。得意なテーマは営業力革新、事業計画立案、コーチング。複数の部門を横断的にプロジェクト展開することによって、3年以上にわたる中長期な支援の実績が多い。中小企業診断士、キャリア・コンサルタント。

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