40代エグゼクティブが転職に踏み切るのはどんなとき|2017年|ニュース&コラム|転職・求人はマイナビ エグゼクティブエージェント
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40代エグゼクティブが転職に踏み切るのはどんなとき

コラム

40代エグゼクティブはどのような時に転職を考えるのでしょうか。40代エグゼクティブということは、逆算すると、30代半ばあるいはそれ以前から頭角を現して企業の上級管理職(エグゼクティブ)として部下を数人から数十人規模で率いた幹部経験のある方、ということになりますから、それだけで大変な実績ということがわかります。

そして、プロジェクトを成功させた、売り上げを伸ばしたなどといった素晴らしい実績を持つ方が多いのは当然のことです。

40代を中心とするエグゼクティブの転職にとって、他の年代の転職との大きな違いは、すでに幹部経験が豊富にありながら、マネジメントとしては比較的若手として見られがちな点があるということです。そんな40代エグゼクティブが転職を考えるのはどのような時でしょうか? たとえば、よくある例としては、多国籍企業の合併などの影響で自分のポジションが明らかに不利になる場合で、かつ社外に活躍の場があると思われるような場合が挙げられます。そこで、転職を希望するにあたっては自分にとって不利益にならないようなタイミングを見極める力が求められるといえます。

転職に際して最も気を付けたいことは

たとえタイミングが良いと思われる転職でも、失敗しないために特に気を付けておくべき点がいくつかあります。報酬の高さだけに気をとられると、他の重要な点を見逃す可能性もあるので注意が必要です。

特に、業界が変わる場合など、自分では調べきれないこと、わからないことも多くあるので、事前に入念なリサーチが必要といえます。そのリサーチをプロの人材コンサルタントに依頼する場合に大切なのは、全面的に依存するのではなく、コンサルタントと話し合い、自分の要求を理解してもらう姿勢です。また、候補の企業に関していうと、若手採用の場合と異なり、40代エグゼクティブの採用に当たっては企業側にもピンポイントで任せたい領域があるはずです。その企業側のニーズとエグゼクティブの意向とをよく聞いてコンサルティングしてくれる能力がある担当者と話すことが大切です。

よくある採用のミスマッチはなぜ起きるかというと、会社が必要とする人物像と紹介する人物との間にズレがあり、それを事前に把握できていなかったからということがいえます。

自分の実績や能力を最大限に生かすための転職先とは

さて、エグゼクティブ本人が懸念する点として一番多いのは、今まで積み上げてきた実績、マネジメント能力を転職先でも最大限に生かすためにはどうしたらよいか、ということではないでしょうか。そのようなときに転職に際しての助言を仰ぐとしたら誰に聞くのが一番良いのでしょうか。前述したように、エグゼクティブは素晴らしい仕事上の実績を持っています。しかしながら、こういった実績は過去のものであり、新しく仕事を始める企業においてのものではないのです。他社で高い実績を出していても、新しい会社ではその力を発揮できないことも十分にあり得ます。なぜかというと、今まで所属していた企業とは仕事の進め方、社風などあらゆることが違うからです。その点を理解しておかないと新しく移った先の企業でのマネジメントは難しくなります。

ですから、世の中の動きを含め、第三者的な目で適切なアドバイスをしてくれるアドバイザーの意見を聞くことも必要になってくるでしょう。そういった場面では、自分の独りよがりな決断にならないように、人事や人材のプロに参考意見を仰ぐような謙虚さも、マネジメントを行う立場としては必要なものです。転職を考える際は、まず信頼できるプロに相談し、同時に決断は人任せにしない、ということが最初の一歩といえるでしょう。

AUTHOR永田 美保子(ながた みほこ)

長年のエグゼクティブ秘書経験を生かして、2015年より在宅秘書育成コンサルタント、コラムニスト、著者として活動中。

著書「年収10倍アップの時間術」(クロスメディア・パブリッシング)

大学卒業後、自動車メーカー研究所・外資系消費財メーカーのバイリンガル秘書を経て、英国へ語学留学。その後フィンランド・ヘルシンキに駐在し定期航路大型客船にてキャビンアテンダントとして乗務。帰国後は外資系企業・合弁企業を中心としてエグゼクティブ秘書業務に2014年10月まで携わり、秘書歴は通算約20年に及ぶ。エグゼクティブ秘書として担当した外国人上司の出身地は英国・米国・台湾・ベルギー・カナダ・オーストラリアなど7か国(地域)以上にわたる。日本人役員付の秘書としては、一部上場企業の代表取締役専任秘書を担当。

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